KAZUの完全復活を目指して

平成23年1月1日元旦の午前1時 年越しJOGの途中で転倒して大怪我をした。 大腿部と手首の骨折〜救急車の搬送〜2回の入院と手術を経て2月9日に退院。 そして退院後のリハビリ通院は79回をもって、平成23年6月29日に終了した。 さぁこれから、ここから、どこまで出来るのか、本当に復活(完全)出来るのか? 本気でヤルのか、情熱を注げるのか、そして過去を超えられるのか? 質問と疑問に対して、正々堂々と、決して逃げずに、答えを出してみよう。 こういう人生を、こういう生き方を、思い切り楽しんでみよう。 KAZUさんよ、タイトルに負けるなよ!

13時予備校の恋(33)

13時予備校の恋(33

 

自信の表情だ。「言いたいことはしっかりと言わせて
もらいますので」神様のお墨付きを貰ったかのように。

あのね、あなたが今まで遊んできたことは知っているわ!

 

洋子の目の奥に、ブルースリーのようなメラメラと
燃える怒りの炎がチラリと見えた。

 

「女性のこと、お酒のこと、噂は耳に入っているから」
「いや、ちょっと待ってくれ」私は心の中で叫んだ。

 

だれ(女性)と付き合おうが、それが一人だけか、

同時に何人か、またはビール、ウイスキーを飲もうが、

ウイスキーボンボンを毎日食べようが、なんだという

のだ。そんなことは、わたしの勝手ではないか。

ましてや、洋子と出会う前の出来事(過去)である。
そう思ったが「余計なお世話だ!」と言わなかった。

女性の美は、男性の憲法(人生)を改正する。

 

わたしは両肩を前屈みにして、謙虚さを装った。

ミスター謙虚。心が躍る称賛ではないのだから。

付け焼刃の謙虚さだったが、功を奏した。やって

みるものだ。洋子は意図的に顔から険しさを消した。

優等生の顔に戻した洋子は、優等生的に話し始めた。

 

「具体的にどういう遊びをしてきたか、どういう女性

と付き合ってきたか、そこまでは詳しくは分からないわ」

楊枝入れから1本抜き取る時のように、そんなことは

どうでも良いのよ!という顔をして洋子は話を続ける。

 

13時予備校の恋(32)

13時予備校の恋(32

 

マラソン2時間40分ランナーとゆっくりジョギング中

に感じる疲労感だ。または、育ちのいいお嬢様と一緒
に日本橋高島屋に行ったときに感じるソワソワとした
落ち着きのない感覚でもある。

 

そのとき、洋子の赤い唇の端に余裕の緩みが浮かんだ。
相手の戦略を完璧に読みきったプロ将棋士の微笑み。

洋子の瞳は一瞬だけ堅くなったが、すぐに元に戻った。

陳列商品を素早く並び終えたコンビニ店員のように。

洋子はゆっくりと語り始めた。選挙演説の第一声のように

柔らかさを意識しながらも緊張感の含んだ押しの強い声で。

 

「始めに断っておくことがあるの。勘違いがあるとお互い
の為にならないから」ハキハキと無駄のない口調でハキ

ハキと言った「いまここで、ハッキリ言っておくから」

わたしは思わず身を固くした。この身を澪削られる痛い
話しに違いない。ここだけは治療しなければいけないと

いう職業意識に燃える歯科医を前にして、わたしは口を

開けた無防備な患者の気分だった。

 

すすけた天井を2秒間見上げてから、洋子は厳しくて
冷ややかで隙のない視線をわたしに向けた。

自信の表情だ。「言いたいことはしっかりと言わせて
もらいますので」神様のお墨付きを貰ったかのように。

あのね、あなたが今まで遊んできたことは知っているわ!

 

洋子の目の奥に、ブルースリーのようなメラメラと
燃える怒りの炎がチラリと見えた。

13時予備校の恋(31)

13時予備校の恋(31

 

わたしの顔を覗き込みながら、洋子は少し怪しい微笑み
を僅かに浮かべた。小さい女の子がアニメを見て笑う時
の純粋で屈託のない微笑みとは真逆のものだった。

洋子は熱い吐息で囁きかけながら、わたしに心温まる忠告

をした。監獄から脱走を企てる輩に「そんなことは無理
プラス無駄だよ」と断念させる釘をさす看守のように。


「男性は入れないのよ」上目遣いの瞳に力を入れて
洋子は言った。「私の住んでいるところだけど」

駄々をこねる男の子に注意をする女教師の顔だ。

美しい女性の注意は悪くない。眉間の皺も悪くない。

美しさは理由も理屈を求めない。

 

「分かった」という承認の意味でわたしは頷いた。
他にどのように反応したら良いのか分からなかった。

 

さらに強烈なダメ押し。「男性は立入禁止マンション

だから」と洋子はとても嬉しそうにつけ加えた。

それが本当に嬉しいことなのか、わたしを裁量?
警戒?単なる微笑み?まったく判断できなかった。

ただ1つ分かったことは、精神的な気後れである。

洋子の方に、明らかに分があった(優位)。

それが何故か、その時のわたしには分からなかった。
40
年を経過した今になれば、ストンと腑に落ちる。

マラソン2時間40分ランナーとゆっくりジョギング中

に感じる疲労感だ。または、育ちのいいお嬢様と一緒
に日本橋高島屋に行ったときに感じるソワソワとした
落ち着きのない感覚でもある。

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