2013.5.28(火)
05:00〜05:55/ストレッチ・軽く筋トレ・ゆる体操
05:55〜06:20/入浴、ストレッチ・正座
08:30〜09:30/経絡治療院
光があたれば、そこには黒い影が発生する
右サイドの長い階段を上って行くと、ようやく国鉄新小岩駅のホームへ
たどり着いた。平日の午前7時50分は泣く子も黙る朝のラッシュアワ−。
ただでさえ人が多いのに階段の辺りは特に人口密度が高いので、ここを
避けて左側に数メートル移動する。ここから乗車(階段と階段の中間点)
する利点は、両国駅で下車したときの下り階段が目の前に位置すること。
この通学ルートは中学1年生の入学式から始まり、すでに5年目に突入
しているから、通学途中で、ボク(高校2年生)が何かを真剣に考えていた
としても、何も考えていなくても(その方が多い)、足が勝手に交互に動作
することにより、身体を学校まで運んでくれる(運んで欲しくないのだが)。
楽しいことなんかない。ただ混んでいるだけの総武線の上り電車。田舎の
トイレ窓にベタッと張り付いているヤモリのように、新小岩駅〜両国駅まで
ドアに張り付く。たかが10分、されど10分。そこには、絵もない 花もない
歌もない 飾る言葉も 洒落もない そんな居酒屋で!いや、お酒もない
(当たり前だけど)そんな電車通学、そんな駅のホームで、あの10秒間の
惨劇が勃発したのだった。
あの朝、新小岩駅からいつものように乗り込んだ。いつもの時間、いつもの
車両から。同じ車両の隣りのドアには彼らが乗車していた。いつものように
彼らは小岩駅と次の市川駅からすでに乗車していた。彼らとは同級生の
窪塚と篤志(ともに仮名)である。
窪塚と篤志は、偏差値60の高校受験を突破して入学してきた外部生だ。
(内部生(中学入学)240人、外部生(高校入学)120人、高校1年生の
合計360人)
ボクたち内部生にとって、高校から入学してきた外部生は新しく吹き
込んだ風だった。この新しい風に対しては、小さな期待と大きな不安の
両方の気持ちがあった。頭のいい奴が沢山入ってくるから、ボクの序列
(成績)は相当悪くなるだろう、これが大きな不安であり、それはDeNAの
順位のように、まさに予想通りの結果になった。
そして小さな期待とは、どのような個性的な奴(外部生)が入ってくるのか
である。新しい風は、それまでの序列(成績)を大きく変えてしまったが、
学校というところはそれだけが全てではない。序列(成績)に対して、太陽
からの眩しい光があたれば、そこには(地上)黒い影が発生する。
それが、もう1つの序列(不良)である。
ビニール本(11)へ
人にはできることもあれば、できないこともある。
得意なものもあれば、どうしても不得意なものもある。
それが一人の人間が持っている光と影なのです。
光にばかり目を向けるのではなく、
影の部分もしっかりと見据えることが大切です。
曽野綾子(作家、1931〜)雑誌『PHP』2004年2月号
- カテゴリ:
ところで、今回から文字がかなり小さくなったので老眼の私には読むのがとても厳しくなりました。
出来ましたら、元の大きさに戻して欲しいのですが。。。