2013.8.10(土)
04:20〜05
:30/ストレッチ・軽く筋トレ・ゆる体操
05:40〜05:50/2キロジョグ(上平井橋〜平和橋)
05:50〜06:25/入浴、ストレッチ・正座

無駄の中にキラッとした、ちょっと嬉しくなるものが発見できる


ちらし寿司、太巻きの彩として使われているピンク色の”桜でんぶ”。
神谷バー(浅草)のデンキプランみたいな響きのサクラデンブという言葉は
幼い幼稚園児が声に出すにはちょっと難しかったようだ。 たぶん、きっと。
ゴッドファーザーのマーロン・ブランドが名付け親のように、ロバート・プラント
のシャウトする”胸いっぱいの愛を”のように、大好きな”桜でんぶ”のことを
ボク(幼稚園児)は溢れる愛を込めて”ピンクノン”と命名した。
ピンクノンは甘くて美味しい。それに”子どもの日”のように素晴らしい。

どうしてピンクノン、WHY PINNKNON?ボクはその理由を考えてみた。
いや、ちょっと待って。あれから49年後の53歳になった今、ピンクノンと
名付けた当時の幼稚園児の頭中を、その胸中を、どうやって思い出すと
いうのだ。ナンデヤネン、ナンチャッテ、貴方は冷たい微笑みを浮かべる。

そうです。樹木希林のようにそれなりに写るんです。ジョンカビラのように
それでいいんです。だって新小岩は毎日こんなに暑いのだから、冷笑、
冷麺でも、冷遇、冷淡されても、とにかく冷たければそれで良いのです。
そんなわけで、とにかくボクは考えてみる。はるか昔の日を思い出す。
両目を閉じて、おでこの真ん中に力を入れる、グッと集中するのだ。
そうすると、だんだん、うとうとしてくる。(目を閉じていると眠くなるのだ)。
そして、そこにある何かの、何かしらの、幻のシルシを想像してみる。

巨大遊園地の迷路みたいに、あるいは異常発生した大量のニシキヘビが
グニャグニャとぐろを巻いて動いているように、複雑に交錯している記憶の
ずっ〜と奥の陽がまったく当たらない内向的な性格のナメクジが生息する
ジメジメした隅っこでもって、約半世紀分(49年)のほこりが溜まって黒い
シミのようなカビのようなものを、警視庁の鑑識課のように慎重にピンセット
でつまんで採り出してみる。無菌状態にして密封袋に大切に保存してみる。

マドンナが絶賛した温水便座器のように日本製の高性能な顕微鏡にセット
してから、一杯1000円コーヒーのノーパン喫茶に来店する、ある種の目的
に対して高い集中力を発揮するお客さんみたいに、真剣な顔をして、その
顕微鏡の真下の1点をじっくりと、たっぷりと、舐めるように覗き込むのだ。

えっ、お前は何をしているのかって?
もちろん、自分で自分(原点)を観ているのです。
そんなことをして何の意味があるのか、時間の無駄じゃないかって?
もちろん、あなたの言うことは正しい。ボクは無駄ばかりの人間です。

半ワル、浪人、勉強しない学生(ビニール本)、恋愛、サラリーマン、資格、転職、
自営業、家族、マラソン、リハビリ、歴史と文学、楽器練習、ブログ執筆、ある目標。
セブンイレブンのおでんのたっぷりと味の浸み込んだ具材(大根など)だけを選んで
取り出しても、上記くらい(セール時は70円程度)しかない無駄ばかりのボクの人生。

過去と現在、そして未来においても、ずっ〜と無駄ばかりの人生。
だけど、けっして開き直る訳ではないけれど、無駄は仕方がないのです。
不完全な人間なんだから、不完全な人生を生きていくのは仕方がないのです。
それは短い夏に抗議するように泣いているセミのように、当然、自然なことです。

何故なら、このような不完全なボクの人生から、もし無駄なことを取り除いたら、
すべての無駄を取り上げてしまい、いっさいの無駄を排除してしまったとしたら、
いったいボクには何が残るというのでしょうか。フランシスレイの「ある愛の詩」
をギター練習することは無駄ですか。リハビリを続けることは無駄なことですか。
ウィンストン・チャーチルの著作本を読むこと、ブログを書くことは無駄でしょうか。

ボクは無駄好き、無駄のかたまりだから、時間の無駄とか、お金の無駄とか、
声高らかに他人に批判的なことを言う人の気持ちがよく分からない。ごめん。

まぁ、それはそれで良いのです。粗大ゴミのように、役に立たないガラクタを
馬鹿みたいに集めてくると、それはやっぱり無駄ばかりだけど、それでもたま
には無駄の中に少しは使えるものがある。まるで砂金堀りみたいに無駄の中
にキラッとした、ちょっと嬉しくなるものが発見できる、ことがある。
オリバー・ストーン監督の「私は歴史の対して建設的でありたい」の言葉を借り
たら「ボクは自分(現在過去未来)に対して建設的でありたい」と思うのです。

煮込み過ぎたおでんの大根みたいに、箸でつまんだだけで、思い出ぽろぽろ
と文章が崩れきたので、帝国劇場の舞台のようにスパッと切り替えましょう。
ついでに、気合を入れて緊張感のある進行をするために、腕利きの刑事さん
にお手伝いしてもらいましょう。

49年前のピンクノン(桜でんぶ)を顕微鏡で覗いたら何が見えたか。あるいは
何も見えなかったのか。え〜そうそう、そうです。そうなんですよ。もちろんです。
まるで夢の中で蜃気楼を見ているようでしたが、それでも一応は見えたのです。
刑事さん、たしかに2つは見えましたよ。本当なんですよ。え〜そりゃ、これまで
の私は実に嘘の多い人生を生きてきました。いつも嘘ばかり言っているので、
たまに間違えて本当のことをついうっかりと口を滑らせたドジもありましたよ。
そんなときはムカムカと腹が立つし、グダグダと情けなくなるし、がっくりと落ち
込んでくるんです。そんなときはカクヤスでワンカップ大関を買ってねぇ、エッ?
そんなことは良いから顕微鏡で見えた2つは何かって?はいはい、そうでしたね。
余計なことばっかり言って鑑識課の刑事さん、ほんとうにすみませんでした。

49年前のピンクノンを顕微鏡で覗いたら、まず、とびきり冷たいのが見えました。
それは熱出したときに、冷凍庫から出してきて、おでこの上に乗せるやつです。
だけど、すぐにおでこの上からずるっと滑るので頭の下に入れます。枕の上と
言ったほうが良いですかね。それで、その名前は、アイスノンと商標登録されて
ます。もう1つは怪獣でしたよ。え〜と、ゴジラじゃないです、円谷プロの方ですよ。
両足でピョンピョンと歩いて、身体がギザギザしていて、お岩さんの「うらめしや」
みたいに両手をだらんとしている、アイキューのある、いや違う、愛嬌のある
小ぶりな怪獣ですよ。えっそうそう、ピグモンですよ。なかなか可愛い奴ですよ。

ピグモンとアイスノン、ピンクの桜でんぶ、これを融合して、ピンクノン、でした。
たぶん、おそらく、そんな気がしますよ(笑)


やってみなければわからないよ。無駄だとか、不可能だとか、
そんな言葉で自分を逃げ道に追いやっているうちは何も成功しない。

藍本松(漫画家)漫画『保健室の死神』第12話主人公・派出須逸人のセリフ

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