それでもいいわ 近頃少し 地球の男にあきたところよ

ふ〜ら〜ふ〜ら飛んでいる不安定なUFOのように、空中を彷徨って
から、目覚時計のアラームの上にボクの右手が着陸した(生きている)。
上品に仕上がったゾンビみたいな顔をして、理屈っぽいムツゴロウの
ように起き上がり、競馬ですっからかんになった53歳の親爺みたいに
しょぼしょぼと視線を落としながら、とぼとぼトイレへ歩く(生きている)。

鏡の前に立ち、前髪を左手で引っ張って右手の定規で長さを計測する。
昨夜の就寝前から比べて、0.0002mmだけ髪が伸びる(生きている)。
左手の爪の白いところが0.0000015mm長くなっている(生きている)。

ボクはいま生きている。まいにち、身体のどこかが成長している。
自覚はないけど、昨夜からボクの髪と爪は確実に伸びているのだ。
顔や体の皴(しわ)が増える。たぶん脳の皴だって少しは増えるだろう。
このところの筋トレとジョグにより、筋肉の質と大きさは向上しただろう。
しかし、ボクは考えてみた。内面的な部分の変化はどうなんだろうかと。

僕の背中は自分が 思うより正直かい?
誰かに聞かなきゃ 不安になってしまうよ (どんなときも 槇原敬之)

ボクの小さい心(器量)は自分が 思うより少しは大きくなったかい?
それとも変化なし、あるいは、ぎゅっと縮んだり小さくなっていないか
誰かに聞かなきゃ 自分で確かめなくちゃ ボクは不安になってしまうよ 

大怪我を経験してから分かったことがある。別の言い方をするならば、
あの経験(怪我)からボクがはじめて気付いたこと、気付かされたことだ。
それは........。

人は理にかなった人生の目標を心に抱き、
その達成を目指すべきである。
たとえその達成に繰り返し失敗したとしても
それを通じて身につけることのできる心の強さは、
真の成功の確かな礎(いしずえ)として機能することになる。
ジェームズ・アレン(イギリスの思想家・著述家、1864〜1912)
『考えるヒント生きるヒント』

5129