13時予備校の恋

 

真面目な浪人生を悪道に誘う。受験生は勉強か
ら遠くなる。脱落。どこの予備校でもその手の
輩はいる。受験生の敵、腐ったミカン、危険分
子。「それが佐藤さん」邦子は警戒していた。

クソババァ、ふざけやがって!!!

無駄に年月を過ごしたわたしは、若さを失っ
てから気が付く。年頃の子を持つ親になり
、わたしは当時のわたしの危うさを理解する。
甘く危険な香りを好む。Walkon The Wild Side.

 

予備校帰りに男子生徒を誘いビールを飲む。

駅前にたむろする女子高生に声を掛けてBIG
BOX
でボウリング。新宿カンタベリーハウ
スのペルシャ館とギリシャ館&カーニバル。

勉強したくないから遊ぶ。遊びたいから遊ぶ。

どちらにしたって勉強はあまりしなかった。


免疫のない人間は簡単にウィルスに感染する。
九州から上京して東村山に住む彼は恋に落ち
る。ションベン臭い小娘だった。それでも恋
は恋だ。彼は勉強が手につかなくなった。


そんなことは大学に入ってから体験すれば良い。
受験前の浪人生に都会の恋はリスキーだ。それ
なのに、わたしは得意になって彼等に教えた。

何故?わたしは空き箱みたいに空っぽだ
った。他に得意なことなんて何もなかった。

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人で遊ぶこと、1人だけ勉強しないこ
と、どちらもわたしは、恐れていたのだ